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国軒高科、豪州の太陽光+蓄電プロジェクトが順調に進展

6.26MWh大型蓄電システムが大規模燃焼試験に合格し出荷間近、All-Energy Australiaで新製品も披露

【メルボルン、2026年10月29日】豪州最大級のクリーンエネルギー展示会「All-Energy Australia 2026」が、10月28日から29日にかけてメルボルン・コンベンション&エキシビションセンターで開催されました。

国軒高科(Gotion High-Tech)は、系統用蓄電システム、産業・業務用蓄電システム、可搬型蓄電製品に至る幅広い製品ラインアップを出展するとともに、豪州の顧客およびパートナーに向けて、同市場における最新の事業進捗を発表しました。

国軒高科の豪州子会社がEPCコントラクターとして参画するLower Wonga直流結合型太陽光発電・蓄電プロジェクトは、計画どおり順調に建設が進んでいます。また、豪州の系統用蓄電市場向けに展開する「GOTION GRID 6.26MWh液冷式蓄電システム」は、蓄電システムの安全性評価において極めて重要な大規模燃焼試験に合格しました。豪州市場への参入に向けた各種手続きも最終段階に入り、量産・出荷開始が間近に迫っています。

さらに、展示会期間中には「GOTION GRID 1 1MWh蓄電システム」をはじめとする新製品を豪州市場で初披露し、同市場に向けた製品展開を一層強化しました。

「製品の海外展開」から「プロジェクトの実装」、そして「現地への製品納入」へ。国軒高科は、電池セルから蓄電システム、EPCに至るまでの一貫した事業体制と総合力を生かし、豪州のエネルギー転換に積極的に貢献しています。

建設が進むプロジェクト、出荷を目前に控えた製品、そして現地に根ざした事業体制。今回のAll-Energy Australia 2026を通じて、国軒高科は豪州市場における事業展開の着実な進展と、現地市場へのコミットメントを示しました。

All-Energy Australia 2026の国軒高科ブースにて


1.クイーンズランド州に根ざす:Lower Wongaプロジェクトの建設が順調に進展

Lower Wonga太陽光発電・蓄電一体型プロジェクトは、クイーンズランド州ギンピー(Gympie)近郊に位置し、国際的なエネルギー開発事業者Lightsource bpが開発を手がけています。本プロジェクトは、約380MWdcの太陽光発電所と281MW/843MWhの直流結合型蓄電システムで構成される、豪州最大級の直流結合型太陽光発電・蓄電プロジェクトの一つです。豪州連邦政府の「容量投資制度(Capacity Investment Scheme)」による支援対象であり、リオ・ティント(Rio Tinto)とのハイブリッド電力購入契約も締結しています。国軒高科の豪州子会社は、INTEC Energy Solutionsとのジョイントベンチャーを通じて、本プロジェクトのEPC業務を担っています。

本プロジェクトは2026年6月に正式着工し、現在、現地での各種工事が計画どおり着実に進んでいます。2028年末の商業運転開始を予定しており、稼働後は年間で豪州の約12.6万世帯分の電力需要を賄うとともに、クイーンズランド州の電力系統に安定的かつ調整可能なクリーン電力を供給する見込みです。

従来の交流結合方式とは異なり、直流結合方式では太陽光発電設備と蓄電池を直流側で直接接続し、系統連系用インバータや昇圧設備を共用します。これにより、電力変換ロスの低減や太陽光発電の出力抑制によって失われる電力の有効活用が可能となり、プロジェクト全体の建設コスト削減にも寄与します。一方で、システムインテグレーションや各設備間の協調制御には高度な技術力が求められます。

EPCコントラクターとしての国軒高科の役割は、蓄電設備の供給にとどまりません。ジョイントベンチャーの一員として、蓄電システム、太陽光パネル、インバータなどの主要設備の統合および調達を統括するとともに、系統連系モデリングと適合性検証、システム連携試験、品質管理、サプライチェーン・物流管理から工事の引き渡しに至るまで、プロジェクトの全工程にわたって深く関与しています。

本プロジェクトを通じて、国軒高科は豪州の全国電力市場(NEM)における系統連系要件および性能要件に対応するシステムインテグレーションと適合性確保の能力を強化するとともに、施工から試運転・検収までを一貫してカバーする現地プロジェクト管理体制を構築しました。これらの経験と実績は、今後、豪州でさらなる大型太陽光発電・蓄電プロジェクトを展開するための確かな基盤となります。

産業・業務用蓄電分野においても、国軒高科は着実に導入実績を積み重ねています。「GOTION EDGE X 261kWh産業・業務用蓄電システム」は豪州各地で稼働しており、特定顧客への累計納入台数は300台を超えています。 安定した稼働実績が顧客から高く評価され、継続的なリピート受注にもつながっています。

Lower Wonga直流結合型太陽光+蓄電プロジェクトの起工式(クイーンズランド州)


2.出荷間近:6.26MWh大型蓄電システムが大規模燃焼試験に合格

今回の展示会で、国軒高科は豪州の系統用蓄電市場向け「GOTION GRID 6.26MWh液冷式蓄電システム」を重点的に紹介しました。本製品は、大規模燃焼試験(Large-Scale Fire Test)に合格しています。

本試験は、実機規模の蓄電コンテナ内で電池を意図的に着火させ、火災がユニット内部および隣接ユニットへ延焼しないことを検証するものです。系統用蓄電システムの安全性評価において、特に難度が高く厳格な要求が課される試験の一つであり、豪州の開発事業者、アセットオーナー、保険会社がプロジェクトの安全性を評価する際にも、重要な判断指標となっています。

この重要なマイルストーンの達成により、6.26MWh蓄電システムの豪州市場参入に向けた手続きは最終段階に入りました。残る認証手続きも計画どおり進んでおり、量産・出荷開始が間近に迫っています。開発事業者やEPC企業にとっては、安全性が検証された製品を前提に設計・調達を前倒しで進めることが可能となり、設備承認や系統連系審査に要する期間の短縮、さらにはプロジェクト遂行上の不確実性の低減につながります。

「GOTION GRID 6.26MWh」は、国軒高科が独自に開発した大容量リン酸鉄リチウム(LFP)蓄電セルを採用し、10,000回以上のサイクル寿命を実現しています。液冷式の温度管理システムとIP55の防護設計に加え、セル・モジュール・システムの各階層に多層的な安全保護機能を備えており、豪州内陸部における高温、強い日射、粉じんなどの過酷な環境にも対応します。

本製品は、系統側・発電側の蓄電用途、独立型蓄電所、大規模な産業・業務用プロジェクトなど、幅広い用途に適しています。設置面積あたりのエネルギー密度を高めることで、土木工事、ケーブル敷設、運用・保守にかかるコストの削減を図り、ライフサイクル全体における経済性の向上に貢献します。

電池セルの研究開発・製造、蓄電システムのインテグレーション、大型プロジェクトのEPCという三つの能力を併せ持つ数少ない企業として、国軒高科は豪州の顧客に対し、製品選定から系統連系モデリング、現地での試運転、長期的な運用・保守に至るまで、一貫したサポートを提供します。

会場では、「7MWh高密度蓄電コンテナ」および「GOTION GRID Q 20MWh大規模蓄電ソリューション」も展示し、さまざまな規模の発電所のニーズに対応する製品ラインアップを披露しました。

GOTION GRID 6.26MWh液冷式蓄電システム


「豪州は現在、エネルギー転換の重要な局面を迎えています。市場が求めているのは、優れた製品だけでなく、長期にわたり顧客に寄り添い、確実な納入を実現できるパートナーです。

Lower Wongaプロジェクトを通じて、私たちは豪州において、EPCから系統連系、引き渡しに至るまでの一貫したプロジェクト遂行経験を積み重ねてきました。また、6.26MWh蓄電システムが厳格な大規模燃焼試験に合格したことは、当社製品の安全性を裏付ける重要な成果です。

今後、豪州におけるさらなる大型蓄電プロジェクトに向けて、安全性と信頼性に優れた製品およびサービスを提供する準備が整っています。」

——国軒高科 上級副総裁 兼 アジア太平洋事業本部総裁 程騫


3.新製品を初披露:「GOTION GRID1 1MWh蓄電システム」

大型蓄電システムに加え、国軒高科は今回、「GOTION GRID 1 1MWh蓄電システム」を豪州市場で初めて披露しました。本製品は、標準的な10フィートコンテナサイズを採用し、コンパクトな設置面積と優れた輸送性を備えています。必要な機器を一体化したオールインワン構成により、高出力と高速応答を実現しています。

マイクログリッド、小規模な太陽光発電・蓄電施設、鉱山や遠隔地コミュニティへの電力供給、設置スペースが限られた産業・業務用施設など、幅広い用途に対応します。事前に統合されたモジュール型の納入形態により、現地での据付・調整作業を大幅に削減し、系統連系までの期間短縮を可能にします。「高出力・優れた輸送性・充実した設備構成」という豪州市場の主要ニーズに的確に応える製品です。


GOTION GRID 1 1MWh蓄電システム

あわせて、産業・業務用およびオフグリッド用途向けの2製品も発表し、豪州市場における製品ラインアップをさらに充実させました。

STACK 積層型産業・業務用蓄電システム

12.8kWhの標準化された積層モジュールで構成され、システム容量は最大153.6kWhまで拡張可能です。事業規模や電力需要の拡大に応じて段階的に増設できるため、一括での大規模投資から、必要に応じた段階的な投資への転換を可能にします。豪州の各種補助制度との組み合わせにより、産業・業務用蓄電システムの導入における経済性のさらなる向上が期待されます。

T5000 可搬型蓄電ステーション

電池容量5.22kWh、定格出力5kWを備え、系統に接続せず単独で電力を供給できる可搬型蓄電ステーションです。ゼロエミッション・低騒音の電力供給を実現し、従来のディーゼル・ガソリン発電機に代わるクリーンな電源として、キッチンカー、屋外工事、イベント運営などのオフグリッド用途に適しています。


STACK 積層型産業・業務用蓄電システム

T5000 可搬型蓄電ステーション


豪州に根ざし、長期的なパートナーとして

豪州は、世界でも特に急速な成長を遂げている蓄電市場の一つです。連邦政府は「容量投資制度(Capacity Investment Scheme)」において、2030年までの再生可能エネルギーおよび蓄電の新規導入容量に関する目標を40GWへと引き上げました。また、豪州エネルギー市場運営機関(AEMO)が公表した「2026年統合システム計画(ISP)」では、全国電力市場(NEM)における調整可能な蓄電容量が、現在の約6GWから2050年には64GWへ拡大すると予測されています。

石炭火力発電所の退役が進む中、大規模・長寿命・高安全性の蓄電システムは、豪州の電力系統の安定運用を支える重要な基盤となりつつあります。

豪州は、国軒高科のアジア太平洋戦略においても重要な市場です。同社は豪州子会社を通じて、ブリスベン、メルボルン、シドニーに営業、技術サポート、プロジェクト遂行を担う現地チームを配置しています。製品の現地認証を着実に進めるとともに、導入前のコンサルティングから施工、運用・保守に至るまで、製品ライフサイクル全体をカバーする現地サービス体制を構築しています。

今後、国軒高科はLower Wongaプロジェクトをはじめとする大型太陽光発電・蓄電プロジェクトを足がかりに、豪州のエネルギー開発事業者、EPC企業、産業・業務用顧客との連携をさらに深めていきます。また、各プロジェクトで培った知見を、再現性のある総合的な事業遂行能力へと発展させていきます。

「グローバルな技術力」と「現地での実行力」を両輪として、よりクリーンで信頼性が高く、強靭な豪州のエネルギーシステムの構築に貢献してまいります。